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【ゲーム】幻想水滸伝 の 各作品をドラクエに例えてみる

幻想水滸伝

 

幻想水滸伝

幻想水滸伝

幻想水滸伝

 

バラモスを倒すところで終わるDQ3

シリーズ最初の作品にして後続の作品に受け継がれる全ての基本的なシステムを完成させているのは見事の一言。108星システムや本拠地システム、紋章システムなど、売りとなるシステムを全て取り揃えているその様相は、呪文の体系化や転職システム、移動手段や装備品などの後の作品に受け継がれる全ての基盤を完成させたドラクエ3を彷彿とさせる。ストーリーがシンプルなところも似ている。

ただし、最後は特にどんでん返しなどもなくあっさりと終わってしまうため、バラモスを倒した後に1の世界につながっていてゾーマという真のラスボスが控えていた!という大どんでん返しがあったドラクエ3と比較するといささかボリューム不足。ドラクエ3がもしバラモスを倒したところで終わっていたら、と考えると、ちょうど同じくらいのボリュームになるイメージ。

 

 

幻想水滸伝

幻想水滸伝2

幻想水滸伝2

 

演出にとことんこだわったDQ5

ドラクエ5並の衝撃の連続と泣けるストーリーでありながら、グラフィックも稚拙で演出も淡白だったドラクエ5と比べ、ドット絵の細かい動きやキャラクターの心情を表現する台詞回し、音楽やグラフィックなど、感動と衝撃を増幅させるための演出にとことんこだわり抜いた、文句なしの幻想水滸伝最高傑作。

「絶対に素晴らしいゲームを創ってやるんだ!」という、作り手の熱い魂の叫びが伝わってくる最高の名作である。ストーリーの感動度と表現力では文句なしにシリーズ最高傑作に属するのは、ドラクエ5との大きな共通点。

 

 

幻想水滸伝

幻想水滸伝III

幻想水滸伝III

 

新しい挑戦に賛否両論だったDQ4

ドラクエ4が出たばかりの頃は、AIシステムとオムニバスストーリーという新しい挑戦に賛否両論だったと聞く。それはさながら、トリニティサイトシステムとフリーポジショニングシステムという新しい挑戦に賛否両論だった幻想水滸伝3のようだ。

社会現象にもなった集大成のDQ3から新しい挑戦となったDQ4と、感動の名作として大好評だった幻水2から新たなる挑戦となった幻水3。戦闘面ではAIシステムとフリーポジショニングシステム、ストーリー面ではオムニバスシステムとトリニティサイトシステムと、戦闘とストーリー両面で挑戦的な新システムを採用してその両方が賛否両論だった点も似ている。

ストーリーは「同じ出来事を異なる3人の視点から見るとこんなに違うのか!」と感動する人もいれば、「同じことを3回も繰り返させるんじゃねーよ!」と憤る人もいた。システムは「簡単で爽快感があった前作の方が良かった」という人もいれば、「難易度が上がったけど戦略性が増して刺激的になって楽しい」という人もいた。

ただ、ドラクエ4は仲間が全員揃ってからもかなりのボリュームがあったのに対し、幻水3は仲間が揃った後は即ラストダンジョン&ラスボスだったのが残念。ドラクエに例えると、導かれし者たちが揃って馬車のマーチが流れ出した瞬間に即闇の世界へ行ってしまうくらいのイメージ。

 

 

幻想水滸伝

幻想水滸伝IV 初回生産版

幻想水滸伝IV 初回生産版

 

今さら出たDQ1

幻水4は大方の評価としてクソゲーのレッテルを貼られている。自分も、褒めるべき点はあるし好きな部分もあるけれども、総合的な評価としてはクソゲーと呼ばざるを得ないと思っている。

その理由は様々あるが、最大の理由の一つとして、前作までと比較して大きくボリュームダウンしてしまっているという点がある。なんせ、平均クリア時間が30~40時間、大作であれば50時間も珍しくないPS2時代の3DのRPGにおいて、たった16時間ほどでクリアできてしまうボリュームしかないのである。

ストーリーも、他の作品は相手の本拠地を襲撃して、敵国の親玉を倒し、国を丸ごと乗っ取るというスケールの大きなストーリーなのに、この作品は敵の砦の一つを破壊して終わりである。「え!もう終わり!?」感がすごい。

システム的にも特に目新しいところはなく、幻水の基本的なシステムは踏襲しておりシンプルにまとまっているが、それだけ、という印象である。ドラクエで例えるなら、DQ5やDQ6が発売した次の直系の作品が、DQ1だった、というイメージ。これが最初の作品ならともかく、既にもっとボリュームの大きい作品が幾つも出ている状況で正統なナンバリング作品がこのボリュームでは、非難轟々である。

4は4で愛すべき点はあるんだけどね、そこはまた別の機会に。

 

 

幻想水滸伝

幻想水滸伝V(通常版)

幻想水滸伝V(通常版)

 

秀作だが斬新なアイディアもないDQ6

幻水5はかなりの秀作である。ストーリーも素晴らしいし、難易度もほどよく刺激的で、何よりボリュームが大満足レベル。個人的には幻水5は幻水2に次いでシリーズで2番目に好きな作品だ。

だが、あくまで「秀作」レベルであり、ゲームの歴史に金字塔を打ち立てた幻水2と比べるとやはり見劣りしてしまうのも事実。自信を持って他人にオススメできるゲームではあるが、ゲームの歴史に名を刻むほどではなく他の凡百の秀作の中に埋もれてしまう作品でもある。

ドラクエでいうと6のポジションに近い。シリーズの集大成だった3、AIシステムなど挑戦的なシステムで賛否両論を巻き起こし人々の記憶に残った4、壮大なストーリーと仲間モンスターシステムが斬新だった5ときて、6にはこれといって特筆すべき斬新なシステムはない。2つのワールドマップも、パワーアップした転職システムも、当時すでにFFの二番煎じだった。グラフィックもストーリーもシステムもインターフェースも高いレベルでまとまっており、ボリュームも大きくて満足感があったが、ゲームの歴史に名を刻むような斬新なアイディアが初出だったというわけではない、ドラクエ6。幻水5は、そんなドラクエ6と重なる。

 

 

なんだかんだ幻想水滸伝は全部好きです。

作品によって良いところがあったり悪いところがあったり、それぞれの個性があって違った楽しみ方ができるところも好き。

 

幻水6はもう出ないんだろうなー。

楽しみにしてたんだけど、残念。