見てきました。
「4回泣ける」というふれ込みのこの映画。
友人に「4回は泣けないけど3回は泣けるよ。まぁ、泣かなかったとしても感動はするよ」と言われ、そんなに良いなら見てみようと、久々に映画館へ足を運んでみました。
はたして俺は何回泣いたのかーー。
結果はーーー
1回も "泣き" はしませんでした。
ただし、2回 感動しました。
何に感動したって、薬師丸ひろ子と松重豊と吉田羊の演技にですよ!!
3つ目の話での、吉田羊 の 叫び 。
俺はこの2つを見るためだけに昨日映画館に足を運んだんだなー。
そう言っても過言ではないと思います。
有村架純が悪いわけではないんだけど、
ベテラン勢の演技が素晴らしすぎて最終章は少し霞んで感じてしまったくらい。
というか、この映画の泣けるところは 演技 ですね。
正直、ストーリーはありきたりで特筆すべきところはない。
最終章は「なるほどなぁ」とは思いましたし、上手くできてる話だなぁとは思いましたが、特に泣けはしませんでした。
でも隣で見てた彼女は泣いたのは1回で、それが最終章だと言ってたんで、その辺は人それぞれですね。
あ、でも、タイトルの本当の意味…というか、"いつ誰が言ったこの台詞こそが=タイトルか" が、エンドロールの一番最後に分かる演出は見事でした。
吉田羊の今回の役はハマリ役でしたねー。
ていうか、吉田羊がどんどん素敵なババアになっていく。
いい歳の取り方してるなー。
二十年くらい後には、夏木マリみたいな「かっこいいババア」役をどんどんやるようになっていくんだろうなー。
そんときが今から楽しみです。
あと、石田ゆり子が各章で読んでいる本(『ねじの回転』『嵐が丘』『水の惑星』『モモ』)には、一体どんな意味があったんでしょうか。そういうのをさらりと読み取れる視聴者に私はなりたい。
正直、悪くない映画ではあったけれども、DVDで見るので十分かな。というのが正当な評価ですかね。たまには、スクリーンで大女優大俳優の迫真の演技を味わうのも良いものなので、視聴後の満足感はありましたけども。
親子、夫婦、兄弟の絆の話なんかに弱くて、そういうの見るとすぐに泣いちゃうんだよねーっという人。有村架純もしくは伊藤健太郎が大好きな人。薬師丸ひろ子や松重豊や吉田羊のような大俳優の熱い演技を見るのが好きな人。そういう人は、突然ポッと空いた時間ができたら劇場に立ち寄るのも悪くないかもしれません。ただ、あまりハードルを上げすぎるとよくないかも。
まぁ、なんだかんだ言って良い映画でした。
みなさんも、DVDが発売されたら、
おうちでコーヒーでも飲みながら見てみては。
もちろん、冷めないうちに。