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【祝・連載再開!】ワールドトリガー を好きなように語る

ワールドトリガー

 


このときを2年間待っていた!!!

 

俺の大好きな漫画『ワールドトリガー』が、2年の時を経てついに戻ってくる!正直、作者の葦原先生の怪我が心配だから、無理はしてほしくないけど、ファンとしては続きが読めることは素直に嬉しい。

 

他の病気なら治り次第…って思うところなんだけど、葦原先生の場合は漫画家として致命的な首と肩の激痛っていう症状なんだよね。だから、正直もう続きは読めないんじゃないかと思ってた。

 

なんならワールドトリガーの魅力は話の筋にあるので、誰か作画担当を捕まえてきて原作として連載再開すればいいんじゃないかな。とか思ってた。もちろん葦原先生のあの絵で読みたいけど、妥協案としてね。

 

それが葦原先生自身の絵で連載再開だ。こんなに嬉しいことはない。連載誌はジャンプスクウェアに移すとのことだから、月一連載になるってことだけど、もう続きが読めるなら何でもいい。何なら、体調が思わしくなければ適宜休載してもかまいません。続きが読めるなら、それだけで幸せですから。

 

 

さて、ここからは未読の方に向けて。

そんなに俺が続きを待ち望んでいた『ワールドトリガー』は、一体どんな漫画なのか。ちゃんとしたレビューはまた改めて書くとして、今日は連載再開で上がったテンションそのままに好きなように書き殴りたいと思うよ。

 

まずは簡単に【作品解説】

2013年に週刊少年ジャンプで連載開始された、SFアクションバトル漫画。既刊18巻。異世界からの侵略者「ネイバー」と、彼らから街を守る防衛組織「ボーダー」との戦いを描く。

いわゆる能力者系バトル漫画ではなく、隊員たちは支給される様々な装備品を駆使して戦う。なので、個々の能力の強弱よりも、作戦やメンバーをどう動かすかで勝敗が決まっていく。そのため、一部ではサバゲ―漫画などと呼ばれることも。侵略してくるネイバーたち敵との本番勝負よりも、ボーダー組織内での味方同士の練習試合の方が面白いという珍しい魅力を持つ漫画でもある*1

 

ワールドトリガー』の最大の魅力。

それは、一言で言ってしまうと、

 

全てのキャラクターが最善手を取りながら動く漫画

 

であるという点だ。

どういうこと?とお思いかもしれないが、最近、漫画を読んでいてこんな場面を体験しなかっただろうか。

・キャラが敵に向かって自分の能力の秘密を自分からペラペラしゃべったあげく、そのせいで負ける。

・頭のいいクレバーな設定のはずのキャラクターが、話の都合で突然アホな行動を取って味方を窮地に追い込む。

・戦において立派な戦術の一つである伏兵や死角からの狙撃が、男らしくないなどのワケのわからない理由で卑劣な悪行呼ばわりされる。

・戦力的に劣ってるはずの主人公が、気合や根性という精神論だけで格上の相手に勝っちゃう。

 

ワールドトリガー』には

以上のような場面は一切ありません。

 

とにかく登場人物全員が頭が良く、敵も味方も戦いの中ではまるで詰め将棋のように常に最善手を打ち続けている。頭のいい奴や実力が上位の奴はたとえ圧勝している状態でも話の都合で手を抜いたりしないし、伏兵や騙し討ちや死角からの狙撃や弱い奴を複数人がかりで真っ先に狙う行為も全て戦術として当たり前に評価されている。そして弱い奴が精神論だけで実力差を覆してミラクル起こして勝つなんてことは起こらない。弱い奴が実力差を覆して勝つことはあるけれど、それは精神論ではなく、知恵作戦策略を駆使した結果だ。それでも、負けるときは容赦なく負ける。

 

主人公補正なんてものは一切存在しない。主人公チームだろうと、実力差のあるチームに囲まれて作戦が甘ければ何の見せ場もなくボッコボコにやられて負けます。でも、そんな状況下でも知恵と勇気と努力と作戦と連携でなんとかしようとする、主人公の三雲君の前向きさがいいんだよね。

 

ワールドトリガー』は、とにかくクレバーな頭脳戦が魅力の漫画。

 

そういう意味では、『ジョジョの奇妙な冒険』や『HUNTER×HUNTER』が好きな人が好きな漫画だろう。ただ、両者との決定的な違いは、濃さ言語化しずらいけど、『ジョジョ』や『HUNTER×HUNTER』を濃い漫画だと言って否定する人はあまりいないだろう。それに対して『ワールドトリガー』は淡白な漫画だ。ありていに言うと地味。だが、それは、よりロジカルな詰め将棋的頭脳戦の描写に特化した漫画、てことでもある。あと、絵は両者の漫画に比べて見やすい 笑。キャラクターも癖が弱いがその分親しみやすい*2。とっつきやすさや読みやすさで言ったら抜群にいいんじゃないかな。

 

他にも、弱くても頑張る主人公 三雲 修 君の魅力とか、ボーダーの模擬戦のシステムによって生まれる話の面白さとか、語りたいことはいっぱいあるけど、今日はこの辺にして、それはまた別の機会に。

 

とにかく、頭脳戦が好きな人には文句なくオススメの漫画。ついに連載再開、あなたもこれを機に、ボーダーファンになろう!!

 

*1:あくまで個人的感想です。

*2:ただ、それはキャラクター描写が浅いということでは決してない。むしろ、かなりの数に上る登場人物の全てのキャラに背景が緻密に設定されていて、キャラクターの設定と描写でいえば並みの漫画よりも遥かに深くて上手い。