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【読んだことない人へ捧ぐ】キングダム が面白い3つの理由

キングダム

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今日のレビューを書くのはプレッシャーだ…。

 

あまりにも有名な作品っていうのもあるけど、

 

この漫画をオレ以上に大大大大大大大大大大好きな人が周りに多すぎて、

 

彼らを満足させられるものを書ける自信がない。

 

なんせ、オレ自身ははまだこの漫画を30巻までしか読んでいないのだ…。

 

…。

 

まぁ、いいか。

 

だってこれ、「にわかな一般人の」ブログだもの。

 

 

 

はじめに

ここ数年、数多の漫画読みを虜にしている傑作、『キングダム』。

とにかく、漫画が好きな人であればあるほど、この作品にのめり込んでいる印象がある。

しかも、『SLAM DUNK』や『ドラゴンボール』や『HUNTER×HUNTER』を抜き去って、

俺の生涯のオールタイムベストを更新した!!なんて声も幾つも上がっている。

 

もはや、この作品を読まずして "漫画読み" を名乗ることは許されなくなった。

と言っても全く大袈裟ではない。

 

さて、そんな21世紀に輩出された漫画の頂点に立つこの作品の魅力はどこにあるのか?

今日も、3つの観点から見てみよう。

 

 

あらすじ

紀元前259年、中国、春秋戦国時代。幾つもの国が、大陸の覇権をめぐり、500年もの争いを続ける戦乱の時代、西の大国「秦」の片田舎に、天下の大将軍を夢見て修行に明け暮れる2人の少年がいた。名は、(しん)と、漂(ひょう)。

ある日、漂は秦国の大臣に見出され、一足先に王都へと仕官する。だが、しばらくの後、漂は深手を負って信の元へと戻ってくる。息絶えてしまった親友 漂からの伝言を受け、ある場所へ向かう信。そこに居たのは、漂と瓜二つの少年だった。そして、彼こそが、秦の若き王、第三十一代目大王、(せい)その人であった。*1

自分の親友を影武者に利用して見殺しにしたのかと激怒する信だったが、親友 漂の想いと、政の信念に触れ、政と共に大陸統一の夢を追い、天下の大将軍になることを誓う。

信と政、若き二人の、戦乱の世を生き抜く物語が、今ここに幕を開けるのだった―――。

 

 

作品解説

話の内容は、とにかく、古代中国における、戦(いくさ)である。

政の視点で進む局面は政治的な駆け引きが主軸となる話も多いが、

漫画の大部分を占めるのは、とにかく大軍と大軍がぶつかり合う、戦、戦、戦!

戦略と戦術と武力を尽くして将軍や兵士たちが戦いまくるこの物語の中で、

ときには高度な頭脳戦が、ときには熱い男たちの生き様が、

読者の眼前にこれでもかと繰り広げられていく。

 

 

① 熱い漢たちの、熱い熱い生き様!

『キングダム』の魅力といったら、何と言ってもコレである!

己の命を賭して戦に臨む漢たちの、熱すぎるその生き様!!

 

とにかく将軍も兵士も文官も登場人物がどいつもこいつも熱くてカッコいい!

己の信念に全くブレることなく、

自分がこうと決めた道を強引に力ずくで前へ前へとズンズン押し進み、

自信満々に不敵な笑みを絶やさず浮かべ、

ときには高笑いしながら自分の戦場へと駆け出していく。

 

もうね、キングダムの登場人物は、9割5分笑ってんのよ。*2

それも、自信満々な不敵な笑みか、豪快な高笑い。

その己の信念に真っ直ぐな様が豪快で痛快で爽快!

 

登場人物は意外に女性も多いんだけど、

女性もみんな1人残らず漢前(おとこまえ)。

男も女も、みんな

 

そして戦争の漫画だから、当然のごとく人がバッタバッタと死んでいく。

メインキャラクターももちろん容赦なく死んでいくわけなんだけど、

その死に様がまた熱いしカッコいい!

 

最期の一瞬まで己の信念をブラさずに戦い抜き、

不敵な笑みや高笑いを絶やさぬまま次の世代へとバトンをつないで

死んでいくそのキャラクターたちの最後の生き様は本当に凄い!

 

前にも言ったけど、死亡シーンが感動するのって、

死んじゃうのが悲しいから感動するんじゃないんだよね。

死ぬ間際の、最後の生き様が熱すぎて、カッコよすぎて感動するんだよね。

 

『キングダム』はその典型。

ただでさえ熱いキャラクターが、死の間際に全ての力を解き放って

花火のように、閃光のように、己の生き様をゴオッと燃え上がらせる

その姿は、どのシーンも圧巻。

 

とにかく、死に際も含めて、熱い生き方の漢たちの姿は必見よ。

 

 

特に注目すべき人物は『王騎』

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最初に登場したときは「何だこのタラコ唇のオカマは?」と思うかもしれない。

だが、読み終わったときにはこう言っているだろう。

 

「王騎、最高…!」

 

もしかしたら、「全ての漫画の中で、一番好きなキャラクターは王騎です」と言ってるかもしれない。

もしかしたら、王騎のフィギュアを注文しちゃってるかもしれない。*3

 

とにかく、王騎は、熱いし、強いし、頼りになるし、何よりめちゃくちゃカッコいい!!

 

はじめて読む際は、ぜひこの「王騎」に注目しながら読んでみるといい。

 

 

② 戦略と戦術がぶつかり合う「知略戦」

キングダム2つ目の魅力は、合戦漫画ならではの「知略戦」だ。

 

数千人から数十万人を動かす大軍同士の戦争では、

単純に数が多い方、力が強い方が勝つわけじゃない。

 

優秀な軍師や将軍による、作戦や策略。

どのように軍を動かして、どうやって相手の裏をかくか。

騙し合い、化かし合い、探り合い。

圧倒的数の不利を、頭脳一つでひっくり返すこともできるし、

絶望的に見えている状況でも、あっと驚く逆転の一手が隠されていたりする。

 

とにかく戦国漫画ならではの この 頭脳戦 知略戦 が おもしろすぎる!

三国志や日本の戦国時代ものが好きな人には馴染みの快感なのかもしれないが、

こういう漫画をはじめて読んだ自分にはひたすら新鮮だった。

味方の策がバシッと決まったときのカタルシスがもう爽快すぎる!!

 

ジョジョの奇妙な冒険』や『HUNTER×HUNTER』のレビューで、

頭脳戦 心理戦 知略戦 のおもしろさは散々語ってきたが、

1vs1での戦いではなく、数十万人もの軍隊をどう動かすかの頭脳戦は、

また全然違った楽しさとカタルシスがある。

 

個人的に印象に残ってるのは函谷関の戦いで、

背後から王翦が登場するシーン。

この場面はもう本当に全身にゾワッと鳥肌が立った。

 

戦国モノならではの知略戦の面白さ。

まだそういうジャンルを読んだことない人も、

元々三国志や日本の戦国時代もので好きな人も、

ちょっと読んで体験する価値があるよコレは。

 

 

③ 絶望的状況からの大逆転劇

キングダムの3つ目の魅力、それは、

絶体絶命の絶望的状況からの、あっと驚く大逆転勝利の爽快感とカタルシスだ。

 

キングダムの主人公勢は、基本的に終始劣勢である。

国内の内乱や政治的駆け引きでも劣勢に立たされているし、

諸外国との戦争も、格上の将軍や圧倒的人数差など、不利な状況ばかりである。

 

実際、戦ってみると、どんどん窮地に追い込まれていく。

読んでるこっちが「あぁ、もうだめだぁ…!」と情けない声を出しちゃうほど、

絶体絶命の絶望的な状況に追い込まれて、そして…

 

勝っちゃうのである。

 

ときには努力で、

ときには信念の力で、

ときには敵の裏をかく あっと驚く策略で、

圧倒的不利を覆し、大逆転勝利を掴み取るのだ!

 

もうそんときの爽快感とカタルシスったら半端ない!

 

敵の格上の将軍の、鼻っ柱の高い終始絶やさなかった不敵な笑みが

崩れ去る瞬間!

文字通り、鼻っ柱をへし折られる瞬間!

 

もう、たまんないよね。

 

 

まとめ

『キングダム』。

とにかく、熱くて、爽快な漫画である。

熱くて、スケールが大きくて、カタルシスが半端ない漫画。

 

 

命を賭けて戦う熱い漢たちの熱い生き様をめっちゃ格好良く描き、

戦国モノならではの 知略戦 頭脳戦 をわかりやすく面白く展開し、

絶望的状況からの大逆転劇の爽快感とカタルシスを味あわせてくれる。

 

 

全ての漫画読みを虜にする『キングダム』。

漫画読みでもそうでなくても、一度読んでみてはいかがかな?

 

 

さて、俺も早く続きを読まないとな……!

 

 

【特にこの漫画をオススメする人種】

熱くなりたい人、スカッとしたい人、でっかくなりたい人

 

 

~バティ漫画ランキング(青年時代編)第9位『キングダム』~

*1:後に史上初の中国統一を成し遂げ、中国の歴史上最初の皇帝となった「始皇帝」その人である。

*2:実際には泣いたり苦しんだりするシーンも当然あるが、思い返すとそういう表情ばかりが浮かんでくるのがこの漫画のすごいところ。

*3:両方実話です。